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Snowflake新機能まとめ:2025年3月アップデート

By Jeff SkoldbergMay 22, 20256 min read

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Snowflakeから新機能が続々登場しています。本記事では、2025年3月にリリースされた機能の中から、管理機能、SQL、データパイプラインに関するアップデートを中心に解説します。

Snowflakeの管理機能

機密データの自動分類

2025年3月6日に一般提供を開始しました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

機密データの自動分類は、テーブル内の機密データを自動で検出してタグ付けするSnowflakeのサーバーレス機能です。分類プロファイルを作成してスキーマに割り当てると、Snowflakeが個人情報(PII)や財務データなどの機密カラムを監視し、自動でタグを付与します。

なぜ重要か

本機能は、データガバナンスとコンプライアンス体制の強化に役立ちます。機密データを自動で識別・タグ付けすることで、次のような効果が期待できます。

  • 適切なアクセス制御とデータ保護策を確実に適用できる
  • GDPR、CCPA、HIPAAなどのデータプライバシー規制への準拠を示せる
  • 機密データの最新インベントリを保持し、漏洩リスクを低減できる

プロセスを自動化することで、手作業を削減し、ヒューマンエラーを防ぎ、組織全体で一貫したデータ分類を実現できます。

Snowflake Native Appへのデータベースロール付与

2025年3月17日にパブリックプレビューとして公開されました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

Snowflake Native Appへのデータベースロール付与は、プロバイダーがSnowflake Native Appにデータベースロールを割り当てられる機能です。データ共有経由でインポートしたデータベースやSNOWFLAKEデータベース内のロールも対象になります。これらのロールを付与することで、ネイティブアプリはコンシューマーアカウント内のテーブルなど、特定のデータベースオブジェクトにアクセスできます。

なぜ重要か

本機能により、Snowflake Native Appのアクセス制御をきめ細かく設定でき、柔軟性とセキュリティが向上します。プロバイダーはアプリがアクセスできるオブジェクトを明確に指定できるため、コンシューマーは自社データへの管理権限を維持できます。共有データへのアクセスや、コンシューマー環境内の特定データセットとの連携が必要なアプリケーションにとって、特に有効です。

UIからのデータダウンロードの無効化

2025年3月17日に一般提供を開始しました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

DISABLE_UI_DOWNLOAD_BUTTONパラメータ:Snowflakeに新しいオブジェクトパラメータDISABLE_UI_DOWNLOAD_BUTTONが追加されました。このパラメータを使えば、管理者はSnowsightのWeb UIとClassic Consoleの両方で、ダウンロードボタンの表示・非表示を制御できます。設定することで、ユーザーがUIから直接データをダウンロードすることを防げます。

なぜ重要か

セキュリティ上の理由(データ持ち出し対策)やデータガバナンス上の理由(シャドーBI対策)から、データのエクスポートを禁止したい組織もあります。本機能は、規制業界や厳格なデータガバナンスポリシーが求められる場面で特に役立ちます。

フェイルオーバーグループのスキーマ単位レプリケーション

2025年3月27日に一般提供を開始しました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

フェイルオーバーグループのスキーマ単位レプリケーションは、フェイルオーバーグループを使い、データベース内の特定スキーマを複数アカウントへレプリケーションできる機能です。データベース全体ではなく必要な部分だけを複製でき、よりきめ細かな制御が可能になります。

なぜ重要か

地域コンプライアンス、データ主権、特定対象へのデータ共有など、選択的なレプリケーションが必要な組織にとって重要な機能です。必要なスキーマだけを複製することで、リソース利用を最適化し、データ配布の管理を厳格化できます。

SQLアップデート

非同期子ジョブ

2025年3月5日に一般提供を開始しました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

Snowflake Scriptingの非同期子ジョブを使うと、ストアドプロシージャ内で複数のSQL文を並列実行できます。ASYNCキーワードを使えば、SELECTINSERTUPDATEといったクエリを、単一のストアドプロシージャ内のバックグラウンドタスクとして並列に走らせることが可能です。

なぜ重要か

本機能により、Snowflake上でのデータ処理のパフォーマンスとスケーラビリティが向上します。複数の処理を並列に実行することで、複雑なプロシージャ全体の実行時間を短縮でき、データ処理の高速化、リソース利用効率の改善、そしてコスト削減につながります。

Search Optimization:カラムコレーションへの対応

2025年3月12日に一般提供を開始しました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

Search Optimizationのカラムコレーション対応は、SnowflakeのSearch Optimization Serviceの拡張機能です。これにより、COLLATE句が定義されたカラムへのクエリ性能が向上します。コレーションは文字列比較の方法を決定するもので、特定の言語ルールに沿ってテキストデータをソート・フィルタリングするうえで欠かせない要素です。

なぜ重要か

本拡張により、ロケール固有の文字列比較を含むクエリにもSearch Optimizationの恩恵が広がります。コレーション付きカラムへのクエリ速度が改善し、言語固有のソートやフィルタリングがより高速になります。

新ファイルフォーマット:XML形式

2025年3月27日に一般提供を開始しました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

XMLファイルフォーマットのサポートとは、SnowflakeでXMLタイプのファイルフォーマットを定義できる機能です。これにより、Snowflakeテーブルへのデータロードや外部テーブル作成時に、XMLファイルをどう解釈するかを指定する名前付きファイルフォーマットを作成できます。XMLファイルフォーマットを定義する際には、STRIP_OUTER_ELEMENTDISABLE_SNOWFLAKE_DATAなどのパラメータで、取り込み時のXMLデータ処理方法を制御できます。

なぜ重要か

Snowflakeでは以前からXMLGETなどの関数を使ってバリアントカラム内のXMLデータをパースできましたが、XMLファイルフォーマットのサポートによりデータロード処理が大幅に簡素化されます。XMLファイルの読み込み方法を制御できるため、効率が上がり、大規模で多様なデータセットでも一貫したパースを実現できます。

スプレッド演算子

2025年3月27日に一般提供を開始しました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

Snowflake SQLのスプレッド演算子(**)は、SQL式内で配列を個々の値のリストに展開できる新しい展開演算子です。次のような場面で特に役立ちます。

  • 配列を使ったIN
  • COALESCEGREATESTLEASTなどのシステム定義関数に配列を渡すケース
  • SQLユーザー定義関数への配列の引数渡し
  • バインド変数を使ったSnowflakeストアドプロシージャでの配列活用

構文はシンプルで、** <array>と書くだけです。

なぜ重要か

スプレッド演算子の導入により、Snowflake SQLコードの柔軟性と可読性が向上します。SQL文内で配列を直接展開できるため、複雑なアンネスト処理や反復処理が不要になります。動的な値のリストを扱う場面で特に効果を発揮し、コードがより簡潔で保守しやすくなります。

データパイプラインのアップデート

ダイナミックテーブル:アカウントあたりの上限が50,000に拡大

2025年3月12日に一般提供を開始しました。詳細は公式ドキュメントをご覧ください。

機能概要

Snowflakeは、アカウントあたりのダイナミックテーブル数の上限を10,000から50,000へ引き上げました。ダイナミックテーブルは、定義したクエリとスケジュールに基づいて自動でデータがリフレッシュされるテーブルを作成できる機能です。

なぜ重要か

本拡張は、大規模なデータパイプラインを運用する組織にとって大きな意味を持ちます。アカウントあたり最大50,000のダイナミックテーブルを利用できるようになり、システム上の制約に阻まれることなく、より複雑で大規模なデータワークフローを構築できます。

Jeffはデータ・アナリティクス分野で15年以上の経験を持つコンサルタントで、インサイトの自動化やデータを活用した業務プロセス管理を専門としています。技術面ではSnowflake + dbt + Tableauを得意とし、業界としては公益事業、臨床試験、出版、CPG、製造業での実績があります。お気軽にご連絡ください。[email protected]